閑話休題 - 閑話しすぎ問題 -
大きなお世話だ バ(略)
失礼。気にしてませんよ。(しなさい)
美しい声の針
黒くて静かな何気ない会話
この辺り。
「好きな子の前で醜態を晒して鬱」
をシンプルに説明するために敢えて一本道で説明しました。
でも崎山君って、ダブルミーニングとか、複数のストーリーに解釈できる語り方が得意なんですよね。ただでさえパズルみたいに複雑な歌詞なのに。やっぱり子羊の皮を被った化け物だよ!(褒)
なので別解釈のできる部分に軽く触れときます。
美しい声の針
これ、「好きな子の言葉が、悪気は無いのに刺さる」
って意味で捉えるとシンプルで分かり易いのです。
ですが、崎山君の私小説という側面を考えると、若くして恐るべき才能を周囲に撒き散らし音楽活動を行って来た中、みんなから褒め殺しだったり、褒めてんだかどうだかな心無い言葉をぶつけられる事も多かった事は想像に難くないわけで。才能に嫉妬ってヤツですね。黒くて静かな何気ない会話なんて、寒気がしちゃうよね。相当悪い言葉もぶつけられて来たことでしょう。
なので、この物語の舞台が学校じゃなくステージ裏の可能性もあるわけです。
そして今、崎山君は間違いなく夏へと走り出してる。(冬だけど)
五月雨 -samidare- に関する考察的なオレ分かってるぜ的な 第七回 - Q.E.D.まさかの だからトイレに行った?って聞いたのに -
さて今までの内容を要約すると、
好きな子が天使過ぎて生きるのがツラ過ぎワロタ
僕氏戦略的撤退のち無事号泣
うん、ぶち壊し。それでは…
・ラストをもう一度見てみよう。うん。分からん。
冬 雪 ぬれて 溶ける
君と夜と春
走る君の汗が夏へ 急ぎ出す
冬 雪 ぬれて 溶ける
君と夜と春
走る君の汗が夏へ 急ぎ出す
急ぎ出す
急ぎ出す
あ、そうだ引き出しにしまっといたの忘れてた。シュポポポン!
美しい声の針を静かに泪でぬらすように
テッテテテッテッテーテーテー♪
ここにヒントが隠されてると思うんだのび太くん。
この曲のキモとも言える文学的厨ニ的クソカッコ良くてオレ始めみんながシビれてあこがれたフレーズ(だよね?)。心に刺さった彼女の悪気ない言葉の針に、血が伝うかの様に泪が滴るイメージ。
そしてラスト直前のサビ、
熱く流れるこの頬は 全てを
何回聴いても何回でも泣けるこのフレーズ。これも大胆に「泪」の字を省略したあたり、逆に無くす事で最大限に「泪」を強調してると思わないかい?思わない?ふーん。
なので…
ぬれる=泪
これ恐らく間違いないね。エロい意味じゃなかったね、のび太さんのエッチ。
・じゃあ、「冬 雪」これは?対応する言葉、無くね?
それならば、崎山君は天の邪鬼の定理を使ってみよう!反対の言葉を探すんだ!
‥‥あった、冒頭の「炎のように熱い」これこれ。謎だったヤツ。
OK、分かった。百歩譲ってそれだとしよう。‥‥それで?
炎のように熱いって何かって?聞くだけ野暮じゃん。傷ついたところで恋の炎は消えない、消せないんだよスティーブ!(誰)
さらに、
熱く流れるこの頬は 全てを
ここにも掛かってるね多分。炎のように熱い恋の泪。
でも、じゃあ、「冬 雪」これは?
炎と雪。この温度差。思い知った己の無力感、夢と現実の落差じゃないかな。雪が炎と対応してるなら、積もりに積もった恋心、ってことになりはしないだろうか諸君!
そういやみんなもこれ書いてるおっさんも忘れてるかもだけど、
濡れて溶ける(×溶けて濡れる)
これは何のヒント?
冬→春のイメージは、世間一般では辛い時期を乗り越えて幸せがやって来るイメージ。でも語順が逆。何かが逆。
・ここで崎山君は天の邪鬼の定理だッ!ドグオオン!な、なんて事を考えやがる!(崎山君が。)
濡れる=泪。だったら溶けて消えたのは何?
『彼女とイチャコラするこの世の春』
こっちの方だよ、まさかの。
ホンっトにまさかの。ヤバい。失禁しそう。思い付いたのがトイレで良かった!
君と夜と春
泪の夜も溶けたってんなら、夜通し泣き明かして、今は多少は気持ちの整理も付いたのかな。
走る 君の汗が夏へ 急ぎだす
堪らなく爽やかなこの部分。ギターの激しくも軽やかなカッティングが生みだす疾走感。体育会系の少女がめちゃめちゃグラウンドで練習に励んでる感じ。夏の大会でも目指してるのですかね。おっさんはブラバンだったけど体力づくりでグラウンド走ってたなあ。あとなぜか漫研のやつらも。お前ら何でだ。
・ところで彼女はこっちには目もくれずひとり夏へ急いで行こうとしてるのに。主人公の「僕」は?
冬 雪
↑と、
濡れて溶ける君と夜と春
↑とが別々だったと先ほど言いました。
・てことは ま さ か の
僕は未だに冬の雪の中。
彼女は夏へと走り去ってく。
何て切ないエンディング。泣ける。
それと「急ぎだす」のところのウーウーウーウウー↑ ウォーウーウゥー↓ と、「全てを」のウォーウーオーオー↑ウォーウーウーウゥー↓
これ、譜割り(リズムとか音数)は違うけどメロディーかなり似てない?ってことは。てことは。(分かるでしょ)
・ところでタイトルの五月雨って‥‥。
雨。イコール泪。5月は春が終わり初夏へと季節が変わっていく。そしてここまでの歌詞の解釈をプラスすると…
「春から夏へと走り去ってく君への泪」
…ということでおっさんの奇妙な考察にお付き合い頂きありがとうございました。まるで推理小説のような構成(「五月雨」が、ね)。やはり蒼志、恐ろしい子‥‥。あと崎山君パズル好きそう。
・大事な事なので最後にもう一度。
※あくまで俺分かってるぜ的個人の意見です※
五月雨 -samidare- に関する考察的なオレ分かってるぜ的な 第六回 - そして振り出しに戻る -
・というわけで冒頭に戻るぜ!
はーい何があったのか先生分かりました。好きな子の前で醜態を晒しちゃって、夜、ひとり泣いちゃってたわけですね。それがこんなに文学的なエモい表現になるなんて!もうエモさがエモ過ぎてホントにエモいよ!(語彙)
裸足のまま来てしまったようだ
東から走る魔法の夜
虫のように小さくて
炎のように熱い
さて。
ナアナアナアナアナアナアナアナア。
謎は全て解けたんじゃあなかったのか?
なのに謎が謎のまんまじゃあないか。
だから気に入った!
ここからはさっきまでを踏まえて、語感から連想ゲームで意味を無理やり噛み砕いてみますよ。オレの歯、もつかな。ムリ、歯が折れちゃう。
・裸足のまま(裸足とは言ってない)
裸足のまま
→ (裸足で)逃げ出す(ホントに裸足とは言ってない)
来てしまった「ようだ」
→ どんだけの間、逃げ走って来たのか分からないくらいめちゃめちゃに走って来たことに、今、気付いた。
そこまでの全力疾走感溢れるジャカジャカジャンからの、「ようだ」で突然音をミュートで消しながらシャカシャカ、正気に戻った感出してますね。この「ようだ」、まるで〜みたいだ、って意味にもとれますね。裸足は例えであって、安心して下さい、履いてますよ(靴)。
・魔法・・・僕を虫に変えたり炎に変えたりたり
東から走る魔法の夜
→ 太陽は東から上り西に沈むけど、なるほどそう言われれば夜も東から西だわ天才かよ。(今さら)
「走る」は日の落ちる速さを表現すると同時に、自分が「逃げ走って」来たイメージも表現してますね多分。そういやラストも「走る君」だな。頭とラストに登場するキーワード。とても対照的。
「魔法の夜」と書くと西洋的なハリー・ポッター的な響きがするけど、これって"逢魔ヶ時"のイメージも重ねてるのかな。昼と夜、あの世とこの世、人と人あらざる物が出会う時、黄昏時。拡大解釈すれば、夢と現実が混ざる時間とも言えそう。
この歌詞の直後に「虫」とか「炎」とかのワードが来るのでますます魔法のイメージが膨らみます。
でもそれは素敵な魔法じゃなくて、ブルーを運んでくる、しかも心が痛くて泣いちゃう夜だって、もう知ってるけど。もう切な過ぎる。
虫のように小さくて
→ これどっかで見たぞ。昨日チャレンジで見たやつ‥‥じゃないよね間違いなく。
意味のない僕らの救えない程の傷から
とか
全ての声の針を静かに宇宙で濡らすように
このへんで連想したイメージ、無力感。自分が虫けらみたいにちっぽけに思えて、夜空=広大な宇宙を見上げてるイメージ。崎山君、対比上手いよね、つくづく。ほんとお見事。
でも。
炎のように熱い
これって?
それでは次回、ラストをもう一度見てみましょうか!
明日で完結!衝撃の結末が!(ホントか?)
閑話休題 - こんなオレって異端? -
泪のあとから 悪い言葉で震える
この歌詞から、泪を拭きながら崎山君が「ファック」って呟き、……フルフルッ!て震える所を想像したアホはこの世の中でオレだけでいい。
五月雨 -samidare- に関する考察的なオレ分かってるぜ的な 第五回 - 謎は全て解けたようなそうでもないような -
・でも分かんないからもっとヒントちょうだい(Bメロ2・サビ2)
ね。欲しいよね、ワンモアヒント。こんなとこにあるはずも無いのに。(山崎w 崎山と山崎w)
山崎まさよし / One more time,One more chance - YouTube
素晴らしき日々の途中 こびりつく不安定な蒼に
全ての声の針を静かに宇宙で濡らすように
素晴らしき日々の途中 こびりつく不安定な意味で
美しい声の針を静かに泪で濡らして
ほぼ同じ歌詞の繰り返しだけど、「夜」を「蒼」に変えてきましたねいいねいいね。
深い、黒みを含んだ青である蒼。深いブルーな気分が出てるし自分の名前だし。「声の針」ももう分かるよね。ホントは自分を責める言葉じゃないかも知れない。けどなんか知らんけど心にチクチク刺さって居たたまれなくなる。夜、一人で声の針を反芻して静かに泪流しちゃって(’-’*)♪ですね。ってオイオイオイオイ「るん」って打ったら変な顔文字出てきたよ今いい話してんのに!
静かに宇宙で濡らすように
ここに崎山省略マジック極まれり!「泪」はさっき言ったから分かるでしょ。…だからってそこに、泣いてる時に目に映った夜空=宇宙を代入しちゃう力業!!なんか不思議と意味伝わるけど宇宙≠泪ですからね。もうスゴさがスゴ過ぎて逆にスゴい。(語彙)
歌い方とギターのポロローンも相まって(しかも間奏、何気にスピードアップして緊張感高めてからのポロローンだからもう鳥肌)、夜空の眺めに癒され感・静寂感・孤独感半端無いってマジ半端無いって。
こびりつく不安定な夜に
こびりつく不安定な意味で
悪い言葉で震える
これらも大体分かってきたよね。
昼間は楽しくやってても夜になると訪れるブルーな気分。そして声の針だって、発した本人の意図・意味とは関係なく、自分一人で勝手に悪い意味に解釈して勝手に鬱になってる。
意味のない僕らの救えないほどの傷から
泪のあとから 悪いことばで震える
天使と無様な救えない会話に刺されて今は
今流れるこの頬は すべてを
やっとここまで来て具体的に何があったのかチラ見せしてくれましたね。好きな子がマジ天使過ぎてツライ、無様な自分に泣ける→冒頭のシーンに、という時系列なわけですね。謎は全て解けた!
‥‥ようなさらに深まったような。
ネクスト おっさんズ ヒント!「ぼ・う・と・う」
五月雨 -samidare- に関する考察的なオレ分かってるぜ的な 第四回 - 若さゆえに古畑任三郎は知らない
さあ!今日もおかしなテンションで考察していくぜ!よろしくな!フゥ~!(深夜に書いた文章は必ず朝読み返すべし。)
・さあサビ1だ
意味の無い僕らの 救えない程の傷から
泪の後から 悪い言葉で震える黒くて静かな何気無い会話に刺されて今は
痛いよ あなたが 針に見えてしまって
うん、ここまで来ておじさん少しわかってきましたよ。
針=耳に/心に痛い言葉、ですね。好きな子の何気無い言葉がグサッときちゃったんだねこれ。女の子は悪くないのに怖くて会えない。無力感とかなんとか。
これめちゃめちゃ普遍的な悩みじゃん。
いわゆる幼児的万能感から卒業して己の無力さを思い知る辛い時期。大人へ一歩踏み出す時期。それさえもおっさん目線では羨ましいキラキラ輝いた日々なんだけど、辛い真っ只中の本人がこれを「素晴らしい日々の途中」って俯瞰して言えるのスゴい。
ちょっと待って、新しいティッシュの箱開けるから。
あと、傷から→泪 と繋げることで、泪=血、ってイメージも織り混ぜてるよね。めっちゃ痛い。言葉の針が刺さったのは心、針をぬらしたのは泪であり心が流した血、なのかなあ。
あれ、なんか昨日引き出しにしまった材料が、気付いたら調理したものになってる感。3分クッキングか。
意味のない僕らの 救えないほどの傷から
若さゆえの絶望って、あるよね。自分がちっぽけで無意味な、まるで虫けらみたいに思えることって。(?どっかで聞いたような?)
意味のない「僕ら」って言ってるから、自分がその他大勢だったと知らされた感じがするね。彼女にとって。いや、世の中にとって。まだ何の肩書・勲章も無いーー意味づけされてないーーってイメージも想起させられる。
またこの「救えない」って言葉のチョイスもまた絶妙。誰にも救えないんだよこれ。自分が変わって、自分で勝手に救われるしかないんだ。西尾維新の物語シリーズで怪しいおっさんが言ってたから確か。
崎山君が意図したかどうかは分からないけど。
さてテレビのショートバージョンではここからエンディングのリフへと飛ぶので、ここまででヒントは出尽くしているわけですね。古畑任三郎なら視聴者に問いかけてくる場面です。おっさんしか分からないですね。
おっさんでした。
古畑任三郎 『しばしのお別れ』 オープニング+α - YouTube
【ポプテピピック】中村悠一と杉田智和による問題シーンとその裏話 - YouTube
あともうちょっとだけ続くんじゃ。
閑話休題 - don't trust おっさん -
オレの考察は、あくまでこんな解釈も出来るかもよ、って視点を提供してるだけですからね。
ようそこの若ぇの 俺の言うことを聞くんじゃね~♪(略、雜w)
「信じるか信じないかは~」なんて言わない。あれって(信じたヤツはアホ)って事じゃん。そもそも崎山くんの歌詞って、言葉の意味にゆらぎの幅を持たせて、みんなに想像する余地を与えてくれてるんですからね。みんな、不安定な意味を楽しもうぜ。
こんな事何で言い出したかって?
……(第2回で言った事に自信無くなったから ボソッ)
早すぎやろがい!
ぬれて溶ける/溶けて濡れる
これ、逆にして口ずさんでみたワケよ。
みんなもやってみ。……モロにエロくて胃もたれしねぇ?
あとリズム、いや韻とかアクセントとか?
nure--[t]e [t]o[k]eru [k]imi--[t]o 〜♪
この[t]と[k]がギターのリズムとハマって最高に気持ちイイ。逆だとのぺーっとしちゃう。もしこれがたとえば福山雅治だったらアクセントが際立つのを避けて逆の方をチョイスしそう。声・ギタースタイルに合ったアクセントってあるよね。
というわけでここの語順は、謎かけとかよりも、音楽的・リズム上の理由が大きい。そう見た方がしっくりくる。と思い直したのでした。
でもだからって、途中で話の筋を変えるなんて卑怯な事はしないぜ。
…(もう書いちゃったから ボソッ)