崎山蒼志をベタ褒めするだけの何か

ヤバいこの子。崎山蒼志。どうヤバいかというと、まず見た目。能ある鷹が爪隠すどころか完全に鳩。牙を持った狼が見た目どう見ても生まれたての子羊。そしてギター。エグい。力任せの様で完全にアンダーコントロール。しかもコードのシーケンスにとどまらず、変幻自在なリズムパターン、ベースライン。タイム感を次々と変えるアクセント。巧みなミュートが生み出すタイトな休符はもう奇跡。一人でバンドサウンドが成立している。曲。激しくて爽やかでエモくてシャレオツで。間奏やエンディングもいくらでも聴き続けていたいって、そうそう無いよ。そしてイノセント過ぎる声。それも理想化されたウィーン少年少女合唱団みたいなやつじゃなく、もっと身近にありふれた、子供が素直に感情のまま喋るそれ。しかしフラットした音程やレイドバックしたタイムの狙い方は黒人音楽的。調子外れのようで、でもギリ音程は伝わる。クリープハイプ的な世界観を感じるよね。さらに歌詞。中二病の皮を被った文豪でしょう。最初に日村の番組で見た衝撃。とぼけたオドオドした子が受け狙いか何かで出て来たか?と油断させ(ごめんなさい正直ナメてました)、イントロのジャカジャーンだけで空気を完全に支配し、曲が終わるまで耳を鷲掴みに惹きつけ離さない。そして気づいたら曲が終わってて、魔法を解く呪文「ありがとうございました(小声)」。鳥肌全開。なんかいい歳したダメなおっさんが涙腺ヒクヒクさせてんの。ティッシュに羽生えてゴミ箱に飛んでく飛んでく。出演者はオイオイ言いながら笑ってたけど、笑って気持ちを逸らさなきゃヤツらも絶対に泣いてたね、あれは。


【ゲス極川谷・くるり岸田が絶賛!】中学3年生で「オリジナル300曲」の怪物”崎山蒼志”が登場!さらに“中1で作った楽曲”にスタジオ騒然…!|〜第3回高校生フォークソングGP〜|日村がゆく!#51 - YouTube


というわけで、もう十分にお分かり頂けたと思いますがこのブログでは崎山蒼志くんにメロメロにされたおっさんが彼の曲についてベタ褒めするだけのアレです。もう十分だという方は回れ右でどうぞ。要は勝手に考察して俺分かってるぜ的ブログでございます。